前回の続きの記事となります。
③親子の会話
こちらも附属小ならではの面接内容です。面接官より「ここからは、親子でお話しください。」という形で始まります。基本的には、面接官の出題するテーマに沿った内容で子どもと会話をします。
普段の会話とは違い、あくまでも面接内での会話なので親子でのやり取りをしっかり面接官に聞いてもらう必要があります。そのため、声は大きめで少しオーバーアクションになるぐらいがちょうど良いです。かなりテンションを上げて会話する必要があるため、こちらも①と同様に、練習の繰り返しが大切です。最初は恥ずかしさが抜けないのですが、やはり回数を重ねることでだんだんと慣れてきます。
意識するのはオープンクエスチョン
親子の会話で一番難しかったのは、「子どもが答えやすい質問を保護者が繰り出せるかどうか」です。
練習し始めのうちは、私が分かりやすい質問をしなければ!と思うあまり、だらだらと喋ってしまい、結局yes/noの二択になるクローズドクエスチョンを投げつける状況を何度も作り出していました。面接練習後に、娘から「わたしのでばんがぜんぜんなかった!」と言われたこともありました。ごめん…。
対策として心がけたのはクローズドクエスチョンではなくオープンクエスチョン形式で質問をすること。質問の内容に合わせて5W1H(いつ/どこで/誰/何/何故/どうやって)を入れて、なるべく子ども本人の考えを引き出すのを狙いました。
会話中の良くない癖を探し出す
親子の会話に関しては夫の方が得意だったため、集中的に私と娘のやり取りを聞いてもらい、アドバイスを貰いました。夫曰く、私は会話の癖で「そうなんだ〜」というその後の話題の広げようの無い雑な相槌を繰り出しているらしく、それを封印した方がいいと言われました。更に、動画で見返すとまさにその通りで「これはひどいな…」と腹落ちしました。会話の癖は、なかなか自分自身では気付くのが難しいので、家族の力を借りてのブラッシュアップはオススメです。
思いつくままに補足
男性の先生に慣れる
こちらは、面接そのものへの対策になるのですが、子ども自身が男性の先生との会話に慣れておらず男性の先生に苦手意識を持っていることがあります(同じ幼児教室の女の子がそうでした)。我が家の場合も、娘が普段幼稚園や習い事で接するのはやはり女性の先生ばかりだったので、確かにその可能性はあるな…と思い、面接練習はかなり夫に関わってもらいました。もしかしたら夫自身も面接に参加することも十分あり得るので、帰宅後の限られた時間を使って必死に対策に励みました。
そして面接当日、私たちを担当してくださったのは女性の先生ではなく男性の先生2名でした。ちらっと見えた他の教室の先生方も、やはり男性の方が多かったように思えます。
お受験服に慣れる
我が家がお世話になっていた幼児教室は、特に服装に決まりが無かった(お受験服を着なくてもOK)ため、娘がお受験服を着るようになったのは年長に入ってからでした。主に、模試・学校説明会・受験当日がお受験服の出番なので、これを着る日は頑張らないといけない特別な日、という認識が娘自身にもあったようです。とはいえ、普段とは違う服装で面接を受けるという非日常の場は、思いもよらないところで子どもに影響を及ぼします。
これは我が家が附属小の前に私立小学校を1回受験した時の体験です。これが初の小学校受験の本番だったのですが、いざ面接が始まると、娘がしきりに足首辺りをポリポリ…。自分が質問されているときは流石にしていませんでしたが、自分の回答時間が終わって保護者が話すのを待っている間にまた、ポリポリ……
このタイミングで蚊に刺されたのかも!?と思い、後で娘にどうしたのか聞いてみたところ
「くつしたがかゆかった…」とのこと。
くっ靴下……!!?
娘はその日、三つ折りの白い靴下を履いていました。履き口の締め付けが結構しっかりしていたため、それが肌を刺激して痒くなったようです。この靴下は、「本番用だから汚れないように…!」と思って一度下洗いをしてから試験本番まで、ずっと寝かせておいたとっておきのピカピカ靴下だったのですが、娘の肌にはまだ馴染んでおらず違和感があったようです。
やられた〜……
汚れないようにするのも大切ですが、何より本人が着心地よく過ごせるのが一番…!!!この失敗を活かして、当日用に靴下や服(特に直接肌に触れるもの)を寝かせるのは辞め、何回か着せて(汚れないよう注意を払いつつ)なるべく本人に馴染ませるようにしました。面接本番で子どもが思いも寄らない行動を取ると、保護者もかなり動揺することを身を以て知りました。
パリッとした新しい服を着て気持ちもシャキッとさせよう!というのは大人の考えで、子どもに当てはまるとは限らないな…と実感した出来事でした。
こうしたちょっとした不安要素を1つずつ消していくことも、小学校受験の大変なところだと思いますが、子どもへの対策は回り回って保護者への対策にも繋がります。
今回は急に思いついてイラストを入れてみました。なるべくイラストや図を使って分かりやすく伝えられたら…と思います。
次回は、「試験1ヶ月前にやったこと」を書く予定です。それではまた!