以前いただいた質問の回答となります。大変お待たせいたしました!
あくまで我が家の所見として見ていただると幸いです。
我が家は附属小の他に私立2校を受験しました(順番は、私立A校→附属小→私立B校)。
振り返ってみると、私立2校と比べて附属小はやはり独特の緊張感がありました。この独特の緊張感が、試験会場の雰囲気を作り出していたのでは、と思います。今回は、会場の雰囲気について掘り下げてみました。
集められるのは同性の受験者たち
国立小学校の募集人数は、男女それぞれはっきり決まっています。試験も男女分かれて実施されるため、会場で同席したのは我が家の場合は女の子のみでした。
……書いてみると当たり前のことで、脳内で「そりゃそうだろうよ!」とセルフツッコミしたくなるのですが、同じ性質の子(この場合は同性)ばかり集められると、それだけで我が子と他の子の違いが気になってしまいます。目にする全ての女の子が優秀に見えてきます(見学のときにも書きましたが、体格に恵まれた子が多いように感じられました)。
私の体験としては、待機中に近くにいた子が読んでいた本が絵本ではなく小学校低学年向けの児童書なのが見えてしまい、「同い年でもうこんな本読んでるの…!?」と、ちょっと焦った記憶があります。出来ることなら、脳内の解像度を下げて、なるべく余分なダメージを受けずに過ごしたいものです。
そして、やたらと周りが気になってしまうのは試験日の拘束時間が長いことも影響してきます。
待つ時間の長さ
これも国立小受験あるあるだと思うのですが、試験当日は待ち時間が長いです。昼食持参で来るように指示されていることもあり、学校にいる時間が本当に長く感じられました。
待ち時間が長い理由は、男女別に試験を実施するために午前中は男児・午後は女児とはっきりと時間帯を分けられるからです。そして、試験情報の漏洩を防ぐために午前中の受験者と午後の受験者が一切接触出来ないよう、受付と解散の時間が指定されています。
我が家は以下のスケジュールでした。
【第一次検査:午前中実施】
08:00 受付開始
控え室待機
09:30 ペーパー・巧緻性・運動(保護者は控え室で待機)
12:00頃控え室で昼食摂りながら待機
13:00頃終了
【第二次検査:午後実施】
11:00 受付開始
控え室で昼食摂りながら待機
13:00 面接開始
控え室に戻って待機
15:30頃終了
※この年はコロナ対策で行動観察は実施せず
また、試験日が複数設けられている私立小学校とは違って、附属小はその日に全受験者を集めて試験を行うので、どうしても待つ時間は増えますね。附属小の試験は「検査」(配布資料にも、はっきりとそう書かれています)。検査を行うために何よりも大切なのは「公平性」。そして公平性を保つために学校側が徹底しているのが「時間厳守」。
そして最後の3つ目!
全てにおいて時間厳守!
入試説明会・配布資料・検査実施要項で何度もこの4文字を目にすることと思います。全ての試験は、時報を基準に行われ、試験会場の門は定刻になると閉められます。定刻を等しく知らせるために、受付終了時間が近づくと校内放送が入り時報が流れます。
「ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・ポーン・・・○時です。」
静まり返った控え室で、固唾を飲んで時報を聞く保護者たち。こんなに緊張しながら時報を聞いたことは後にも先にもこれっきりかも知れません……。
そして、ちょっと話は逸れますが、附属小受験の世界にはスマホは存在しないことになっているので校舎に入ったら一切スマホを見ることは出来ません。面接のある第二次検査の日は、封筒にスマホを入れて封をするように指示されます。腕時計は時報に合わせておいて、忘れずに持参するようにしてください。普段何気なく見ているものを見られない、という状態もまた緊張を招きます。
緊張感を和らげるためには?
長時間スマホを見られない、というのもまた会場独特の雰囲気でした。試験会場で何もすることが無い状態はかなりキツイです。
何もすることが無い→周りが気になってしまう→何か見つけてしまう→焦るor凹む
のループは避けたいです。緊張している自分にフォーカスしてしまわないよう、何かしらの気を紛らわすものは用意しておきたいです。その際は、
・こどもの暇つぶしグッズ
・保護者の暇つぶしグッズ
両方をぜひ考えてみてください(暇つぶしグッズについてはまた記事を書きたいと思います)。
それでは、また!